設備管理やビルメンの仕事はきついといわれることもある一方、楽という話を聞いたこともある方が多いと思います。結論、設備管理・ビルメン職は現場や会社による当たり外れがかなり大きいです。
この記事では、きついといわれる理由やその中でも楽な職場を見分けて転職する方法を、転職エージェントが解説します。
設備管理・ビルメンのきつさは物件や現場による
設備管理やビルメンテナンスの業務は、建物の安全と快適性を保つために不可欠です。これには、機械設備の点検や修理、清掃、セキュリティ管理など、多岐にわたる業務が含まれます。業務の範囲が広いため、職場によっては物理的に要求される労力が少なく、比較的快適な環境で働ける場合もあります。
また、この職種はシフト制であることが多く、夜間や早朝の勤務がある一方で、日中は比較的自由な時間を確保しやすいという特徴もあります。このような勤務形態は、プライベートの時間を大切にしたい人にとって魅力的な選択肢となることも少なくありません。
さらに、設備管理やビルメンテナンスの仕事は、専門的な知識や技術を身につけることで、キャリアアップの道も広がります。専門性が高まるほど、より良い労働条件や待遇を求めることが可能になり、職場環境にも大きく影響します。
結論として、設備管理やビルメンテナンスの仕事が「きつい」と一概に言えないのは、職場や勤務形態、担当する業務の内容によって大きく異なるからです。実際には、他の職種に比べて比較的楽な側面を持つ職場も多く存在します。重要なのは、自分にとって最適な職場を見つけることです。
設備管理がきついといわれる理由
現場によっては肉体労働も多いから
設備管理やビルメンテナンスの仕事は、肉体労働を含むことが多いです。これには、重い機械や器具の運搬、長時間にわたる立ち作業、または狭い空間や高所での作業が含まれます。特に、大型の設備を扱う場合や、老朽化した建物のメンテナンスを行う際には、その身体的負担はさらに増大します。
現場によっては清掃業務など機械のメンテナンス以外の業務も多くあります。
責任を伴う仕事だから
設備管理やビルメンテナンスの職務は、精神的なストレスが伴うことも少なくありません。設備の故障や緊急事態が発生した際には、迅速かつ効果的な対応が求められます。このような状況は、予測不可能であり、時には深夜や休日にも発生するため、常に高い警戒心を持って仕事に臨む必要があります。また、設備の故障がビジネス運営に直接的な影響を与える場合、その責任の重さは精神的なプレッシャーとなり、ストレスの原因となり得ます。
シフト勤務だから
ビルメンテナンスや設備管理の仕事は、その性質上、勤務時間が不規則になりがちです。多くの施設では、日中の業務時間外にメンテナンス作業を行う必要があり、これが夜間や早朝の勤務を意味することもあります。また、緊急事態が発生した場合には、計画されていた休日や休息時間を削って対応することも求められます。このような不規則な勤務スケジュールは、生活リズムを乱し、社会生活や家族との時間に影響を及ぼすことがあり、職場の満足度や生活の質に悪影響を与えることがあります。
設備管理・ビルメンのメリット
安定した需要
設備管理やビルメンテナンスの仕事は、経済の波に左右されにくい安定した需要があります。ビルや施設は常にメンテナンスが必要であり、特に高度化、複雑化する現代の建築物では、専門的な知識と技術を持つプロフェッショナルの需要はますます高まっています。このため、設備管理やビルメンテナンスの職は、長期的なキャリアを築く上で安定した職場環境を提供します。また、経済状況が変動しても、この分野の仕事は比較的影響を受けにくいため、雇用の安定性が高いという大きなメリットがあります。
ビルメンの将来性が気になる方はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
ビルメン業界の将来性は？AIによってビルメンは仕事がなくなるのか
キャリアアップの機会
設備管理やビルメンテナンスの分野では、経験と専門知識がキャリアアップに直結します。現場での実務経験を積むことで、より高度な技術や管理職への道が開かれます。また、資格取得を通じて専門性を高めることができ、それが直接的に昇進や給与アップに繋がるケースも少なくありません。年収800万円を稼ぐことも不可能ではありません。
また、設備の管理を行うビルメンから、設備の価値を高めるための戦略を立案するビルマネジメント職にキャリアチェンジすることも可能です。より高年収が狙える職種なので、気になる方はぜひ下の記事をご覧ください。
多様な勤務形態
設備管理やビルメンテナンスの仕事は、多様な勤務形態を提供します。フルタイム勤務はもちろん、シフト制や夜勤があることで、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能です。また、施設によっては、直接雇用だけでなく、契約やパートタイムでの勤務も選択できる場合があります。
また、独立や副業などは他職種以上に実現しやすいといわれていますし、資格を活かして手堅く公務員になるという選択肢もあります。
ビルメンに向いている人の特徴
資格取得が好きな人
ビルメンは資格がないとできない仕事も多く、会社から「資格を取ってほしい」と口酸っぱく言われることもあります…
資格取得が好きな方だと、そんなに苦痛を感じず自分の市場価値を上げることができます。
ビルメン4点セットとビルメン3種の神器は、ビルメン業界では重宝される資格なので、まだ持っていない方はぜひ取得をおすすめします！
お金＜時間という価値観の人
ビルメンは、大手系列系を除き、年収500万を超えることは難しいです。正直、450万をこえるのも結構難しいと思います…
その代わり、空き時間や休日は他の仕事よりも多い傾向にあります。
お金はそこそこでいいから、自由に使える時間が欲しいという方は、ビルメンに向いています。
ルーティンワークが好きな人
ビルメンは、日時の点検や月次の点検など、決まった時間に決まった業務をすることが他業界に食らえて多いです。
毎日同じことの繰り返しでも飽きずに仕事を続けらる人にビルメンは向いています。
ノルマがない環境で働きたい人
「今月未達になりそうだけど、どうするの？」営業なら一度は言われたことがあるセリフだと思います。
ビルメンではこんなセリフを聞く機会はありません。なぜならノルマがないから！
保守・保全が目的のビルメンでは安全が第一になるため、多くの現場ではノルマはありません。あったとしても、無理な点検件数を言われる現場は多くはないです。
心理的負荷が少ない環境で働きたい人には、ビルメンはおすすめです。
体力がある人
ビルメンは意外に体力が必要です。というのも、シフト制で夜勤もあるので、体力があまりない人だと体調を崩しがちです。
楽な仕事ではあるけど意外に体力は必要な仕事、それがビルメンです。
向き不向きに関する詳細な記事はこちらをぜひ参考にしてみてください。
設備管理・ビルメンで楽な職場の特徴
常駐型
ビルメンは常駐型と非常駐型があります。
常駐型とは、その名の通り、特定の施設や設備設備につきっきりで対応することで、非常駐型とは、複数の現場を持ち、それぞれの施設の設備を管理することです。
常駐型は、一つの施設だけの設備管理を担当するという特性上、空き時間に別の施設の管理をする必要がなく、そのまま自由時間となることがほとんどです。一方非常駐型の場合、1人で20~30の物件を担当することもあり、点検しないといけない設備数が増えることもあり、空き時間自体が少ない傾向にあります。
特に常駐型のオフィスビルや公共施設の案件は楽な傾向がありましたが、近年は事業の採算の問題から、非常駐型にシフトしていることが多く、常駐型の求人数は減っています。
タイトルに「常駐」の文字が入っており、施設名が明らかになっている求人は、今後も異動の可能性が少なく安定して担当できる可能性が高いのでお勧めです。
公共施設や学校
ビルメンで、一番大変なのがオーナさんとの折衝です。ビルメンは、オーナーから物件を預かりメンテナンスをするという特性上、オーナーの意見には逆らうことはなかなか難しいです。そのため、オーナーからオーナーが厳しい性格だと現場も大変になります。
公共施設や学校は、公務員や教員といったビジネスから遠い人が多いため、厳しいオーナーはかなり少なく、割とゆったりとした現場が多いです。数百名のビルメンの人と話してきましたが、公共施設や学校が大変だったという話は聞いたことがないです。
オフィスビルも楽な現場多いということで有名ですが、厳しいオーナーに当たる可能性もあるため、公共施設や学校のほうが、高確率で楽な現場といえそうです。
詳細はこちらの記事をぜひご覧ください。
もっと細かい情報を知りたい方は
詳細な情報を知りたい方は、転職エージェントに聞いてみることをおすすめします。
企業からネットには上げないでくれと念押しされている情報や、採用過去在籍者の口コミなどを知ることができるからです。（私もここにかけない情報がいっぱいあります笑）
転職エージェントからみて、おすすめのビルメンエージェントをまとめた記事があるので参考にしてみてください。
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