ビルメンとしてのキャリアを夢見るものの、未経験という壁に直面しているあなたへ。経験がないからといって転職を諦める必要はありません。
この記事では、未経験からビルメンとしての道を切り開くための5つのポイントを紹介します。これらのポイントを押さえることで、あなたもビルメンとしての新しいキャリアをスタートさせることができるでしょう。
ビルメンとは?
ビルメンとは、ビルメンテナンスの略で、オフィスビルや商業施設、ホテルや病院、マンションなどの建物の維持管理をする仕事です。
例えば、下記のような業務があります。
ビル内の電気・水道等の設備の管理
ビル内設備の管理をする「ビルメンテナンス」の主な業務に電気、水道設備の管理があります。
ビルメンが対応できるものは対応しますが、できないものに関しては業者を手配、管理するのも、ビルメンの仕事になります。
テナント設備の不備も対応
オフィスビルや大型ショッピングモールのような商業施設など、テナントが複数入っているビルでは、テナント設備の不備の対応があります。
電球の交換・空調調整など軽微な設備管理であればビルメンテナンスが行いますが、業者が必要な場合には上記同様に、専門業者をビルメンテンナンスが手配、管理することになります。
オーナーとテナントの調整業務
テナントで不備や要望があれば、ビルのオーナーではなく設備管理者に報告し、設備管理者がオーナーに伝え対応してもらうことが一般的です。
つまり、オーナーとテナント加入者との橋渡し・連絡役ともいえます。
テナントの数が多いビルだと対応が多く大変なこともありますが、やりがいも感じられる仕事となっています。
ビルメンの具体的な仕事内容や、どんな一日を過ごしているかをまとめた記事もあるので、気になる方はこちらの記事もぜひ読んでみてください。
未経験でもビルメンに転職できる人とは?
未経験でもビルメン会社に転職することは可能です。しかし、人気業種ということもあり難易度が高く、下記を3つ以上満たしていないと正直難しいというのが、転職エージェントとしての所感です。
- 35歳以下であること
- 何かしらのメンテナンス経験があるor工業系の学科を卒業していること
- 第二種電気工事士を持っている
- 年収300万円を許容できる
- 全国どこでも勤務できる
35歳以下である
未経験の転職では最も重要な要素になります。一般的に転職市場では35歳までは職種や業種を変える転職が可能といわれており、ビルメン業界も同様です。
逆に言うと30代とひとくくりにしましたが、35歳と36歳では同じ未経験でも未経験で転職する難易度が違うといえます。35歳と36歳で何か違うのかといわれると、個人的には大差ないと思ってしまいますが、書類通過率が大きく変わってしまうのです。
正社員にこだわらない場合はこの限りではありませんが、ビルメンの場合、契約社員から正社員に登用されるケースは他業界よりも少ないため、個人的にはあまりお勧めはできません。
何かしらのメンテナンス経験があるor工業系の学科を卒業していること
なにかしらの機械についての知識があるというのは、かなり重要になります。
専門職ということもあり、企業からすると、設備について全く知識がない人に1から教えるのは大変で時間がかかるため、必須項目に設定されるケースが多いです。
また、全く知識がない状態でビルメンを志望する場合、なぜビルメンになりたいかという説明も難しいですし、入社してからどんなことをしたいという説明も納得感を持ってもらいにくいため、面接以降のことを考えても、なにかしらの設備系のバックグラウンドがあるほうが、内定はもらいやすいかと思います。
電工2種(第二種電気工事士)を持っている
ビルメンでは、電気設備のメンテをする機会が多く、電工2種が必要な現場が多数あります。
資格がないと業務ができないため、電工2種が必須項目に設定されることが多いです。(特に大手)
一昔前までは、ビルメン4点セットを持っているとかなりプラスに働いたのですが、冷凍機械や危険物乙4といった資格を活かせる現場が減ってきています。資格を何も持っていないという方は、電工2種だけで十分かなというのが私の所感です。
一方、ビルメン4点セットすべてを持っていると、ビルメンへの熱意や知識をアピールできるので、面接官から好印象を得ることはできると思います。
ビルメン4点セットの概要や転職市場での評価についてまとめた記事がありますので、気になる方は是非ご覧ください。
また上位資格で、ビルメン3種の神器というものもあります。特に電験3種を持っていると未経験でもかなり可能性が広がります。
年収300万円を許容できる
もともとの給与水準が低い業界かつ未経験となると、年収400万円以上で転職できるケースはかなり稀です。
また、系列系大手を除き、年収も500万円代までいかない会社も多く、年収にこだわる方にはあまりお勧めしにくい業界でもあります。
無理せず年収400万円を稼ぎたいというかたには、かなりおすすめの業界です。
全国どこでも勤務できる
大手のビルメン会社は全国各地のビルメン案件を保有しています。そのため、引っ越しを伴う転勤があるケースも多いです。
近年、転職を嫌がる方が増えたこともあり、大手企業でも、地方はなかなか採用ができないので未経験OKの求人があります。
「ビルメン会社にいけるなら勤務地はどこでもいい」という方は、大手ビルメン会社への転職成功の可能性が高くなります。
ビルメン未経験が内定までに行うべきこと
ビルメン未経験に大きくのしかかってくるのが、書類選考と面接です。それぞれしっかり準備をして臨むことが大切になります。
書類選考の準備
履歴書、職務経歴書は書き方1つで印象がかなり変わります。特に履歴書の志望動機と、職務経歴書は企業側もかなり念入りにみているので準備が必要です。
ビルメンの志望動機の書き方はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
面接の準備
面接では、今までの退職理由とビルメンを志望する理由を一貫性がある伝え方で話す必要があります。例えば、営業からビルメンに転職した人の志望動機はこんな感じです。
不動産会社で営業を3年間経験しました。
不動産業界で働く中で、建物を守り、安全な状態を維持することが顧客の安全や資産価値向上のために重要であり、そのためにメンテナンスが不可欠であると感じました。
また、建物の安全を維持する上で重要な役割を担う、ビルメンテナンスという仕事に非常に興味を持つようになりました。
未経験ですが、資格取得を目指しており、仕事で活躍できる人材になれるよう努力いたします。
最も厄介なのが、逆質問です。ここでへんな質問をしてしまうと、一気に内定が遠のいていくので、事前にしっかり準備をしたいところです。
逆質問の準備がうまくできていないという方はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
ビルメンの面接でよく聞かれる質問集を現役転職エージェントが作ってみた
【逆質問】「質問はありますか?」とビルメン面接で聞かれた時の理想的な回答をエージェントが考えてみた
最後に
ビルメンとしてのキャリアは、未経験者でも十分に追求可能です。
重要なのは、基本的な業務知識を身につけ、継続的な学びを心がけること。ビルメンの仕事は、建物の安全や快適な利用をサポートする役割が中心。清掃業務から設備管理、緊急対応まで、多岐にわたる業務を担当します。
未経験からスタートする場合、資格取得や研修を通じて専門知識を深めることがおすすめ。また、経験者や先輩からのアドバイスを積極的に受け取り、実践を通じてスキルアップを目指しましょう。
ビルメンとしての道は挑戦が多いものの、それだけに成長の機会も豊富。未経験の壁を乗り越え、新しいキャリアを築く一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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転職エージェント目線で、ビルメンの転職にお勧めの転職エージェントをまとめました。
落ちた企業はしばらく受けられないことも多く、間違った転職活動のせいで、ホワイト企業へ行けるチャンスをつぶしてしまうことはざらにあります。
転職をすると決めていない方も、情報収集を始めるには早いに越したことはありません。ぜひ転職エージェントを有効活用してください!
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