電気工事士の資格、特に「電工2種」を持っているだけで、就職や転職の書類選考において驚くほどの差が生まれることがあります。
この記事では、実際に電工2種の資格を持つことが、なぜそんなにも重要なのか、その理由と具体的な体験談をご紹介します。資格がもたらす書類選考の通過率の差を解説します。
ご経歴
高校を卒業後、工場内作業員をしていた20代男性の話です。
高校時代から付き合っている彼女と結婚を考えているが、現在の手取りが17万ほどでなかなか養っていくことが難しいため、転職を考えていました。お話を伺ったタイミングでは、今後家庭を持つことを考えたときに、手に職をつけたいと考え、職人やビルメンなど幅広く検討している状態でした。
お話を伺う中で、体が弱く工場内の砂塵が原因で体調を崩していた時期もあったので、現場仕事は難しいのではというお話をし、職人や施工管理ではなく、設備管理やビルメン系をメインに受ける方向性になりました。
年齢 | 25歳 |
居住地 | 埼玉県草加市 |
最終学歴 | 高校卒(普通科) |
経験社数 | 1社 |
保有資格 | 普通自動車免許 |
現年収 | 250万円 |
転職エージェント目線では、施工管理であれば無資格未経験でも行ける会社は複数あるのですが、ビルメンでは数が少なく、どういった戦略で行こうか悩ましいところでした。
書類選考前に、法人に確認するも軒並みお見送り…
書類選考をなかなか通過させるのが難しそうと思ったため、先に法人に、「こんな方がいるのですが、ポジションありそうですか?」と確認電話をしてみました。
すると軒並みお見送り…。体が弱いことと、電気や機械系のバックグラウンドがないことがネックで難色を示されました。選考ハードルが低めな派遣会社にも、内定はだせないかもといわれてしまう状態でした。
このままではなかなか書類選考が通過しないことを率直に本人にお伝えをし、経験はないが本気でビルメンになりたいことを企業に伝えるためにも、電工2種を取ってもらうことにしました。
なんとか電工2種の筆記試験をクリア。すると…
試験まで2か月しかないということもあり、仕事終わりに毎日2時間勉強をし、なんとか無事筆記試験を合格。文系出身で電気系の知識が0の状態にもかかわらず、短期間で筆記の合格を勝ち取ることができました。これには私も感激しました!
実技試験まではまだ時間があるので、それまでに希望にマッチする法人数社に採用状況の確認と打診をしてみようと思い電話をしてみると、やる気を買ってくれて、実技試験前に面接をしてくれるという企業が現れました!また、実技試験を合格したのであれば面接をしてくれるという企業も2社ほど出てきました。
無事内定。現在も楽しく働いているそうです。
実技試験前に面接をしてくれた企業が、2回の面接を得て、その場で内定を出してくれました。未経験ではあるが、資格の必要性を感じてから行動に移すまでのスピードと、結婚を見据えた転職を考えているという誠実さが決め手だったようです。
条件も、本人の希望以上の金額が出て、企業も求職者も満足の転職となりました。今でも定期的に連絡をくれるのですが、最近はビル管の資格の勉強にいそしんでいるようです。仕事も家庭も順調そうです。
教訓
未経験者は資格でやる気を示すことができる
未経験で機械や電気系のバックグラウンドがないと、企業側も採用に慎重になりがちです。すぐにやめてしまうのではないかという不安がどうしてもよぎってしまうのです。
なにかしらのビルメン系の資格を持っているだけでも、熱意を示すことができますし、機械についての興味や知識を伝えることができます。特に電工2種は、実務でも役に立つ汎用性の高い資格にも関わらず、比較的簡単に取れる資格なのでおすすめです。
未経験者は転職エージェントを使ったほうが良い
ビルメンは有効求人倍率が0.8倍と、人手不足の日本では珍しく、人が足りている業界です。故に未経験での転職は難易度が高いです。
ある程度の規模感や待遇を求めるのであれば、設備系の資格も経験もないのであれば20代、どちらがあれば35歳くらいまでであればチャンスがあるかなというのが現状の転職市場になります。未経験の転職に関しては、法人の採用状況をどの程度把握している転職エージェントかによって、書類選考の通過率やその後の内定率が、経験者の転職以上に大きく変わってきます。
未経験でビルメンにチャレンジしたい方で、300万円以上は欲しいという方は、1人で転職活動をするのは避けたほうが良いと思います。
もっと細かい情報を知りたい方は
詳細な情報を知りたい方は、転職エージェントに聞いてみることをおすすめします。「自分の経歴であれば、どんな経験を積めば希望年収をかせげるか」など一般論ではなく、自分の理想実現のためのプランを一緒に考えてくれます。
また、そのほかにも企業からネットには上げないでくれと念押しされている情報や、採用過去在籍者の口コミなどを知ることができるからです。(私もここにかけない情報がいっぱいあります笑)
転職エージェントからみて、おすすめのビルメンエージェントをまとめた記事があるので参考にしてみてください。
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