「ビルメンになりたいけど、全然内定をもらえない」という方もいるのではないでしょうか。
無理もありません。ビルメンは有効求人倍率が0.8倍。5人に1人は内定がもらえないという事実がそこにはあります。この人手不足の売り手市場の中で、数少ない買い手市場なのです。
そんな方に、ビルメン市場で未経験者という枠組みの中でも評価されやすい職種があることをぜひ知っていただきたいなと思います。
ご経歴
高専を卒業後、都内で職人をしていた30代男性の話です。
職人のほうが初任給が高いという理由で職人になったものの、給料がなかなか上がらないだけでなく、肉体的にもきついため、無理をせずに働けるビルメンになりたいというお話でした。現職では、電気工事に職人として従事しており、資格も電気工事士を持っている方でした。
転職エージェント目線では、電工2種を持っている30代ということもあり会社を選ばなければビルメンになれるが、大手は難しいだろうなという所感でした。また、年収は100万円程度下がることを許容してもらえないと難しいなと感じていました。
年齢 | 32歳 |
居住地 | 東京都立川市 |
最終学歴 | 高校卒(電気科) |
経験社数 | 1社 |
保有資格 | 電工2種、普通自動車免許 |
現年収 | 450万円 |
中堅の独立系ビルメン会社から内定が出るも、年収が低い…
独立系ビルメン会社からは無事内定をもらうことができましたが、本人が希望していた系列系や大手独立系のビルメン会社からは内定をもらうことはできませんでした。
また、内定をもらうことができた会社も提示額は330万円と、本人の妥協できるラインを大幅に下回る年収。ご本人としては、提示額で転職することはできないため、なくなく現職に残る判断をしようとされていました。
フィールドエンジニアはビルメン会社から評価が高い
実はビルメン業界では、顧客折衝のある設備メンテナンス職の経験者は評価が高く、大手ビルメン会社の一部ではメンテ職経験者であれば書類通過できる企業もあります。これは、コミュニケーション能力が必要で客先での設備メンテ経験があるという仕事の特性からくるものです。
ご本人に提案したところ、ゆくゆくは電験の資格を取りビルメンになれるのであれば、フィールドエンジニア職として働くことは歓迎とのことでした。
そこからはとんとん拍子で話が進み、自宅近くで募集がかかっていたフィールドエンジニア職を募集している電気設備会社に、現年収と同じ金額で転職しました。
教訓
ビルメン未経験はハードルが高い
冒頭にも書いた通り、ビルメンは有効求人倍率が1倍を切る、買い手市場です。経験者でも転職に苦戦するくらいですので、未経験者の転職は至難を究めます。「ビルメンは楽で未経験でもすぐに受かる」という声は鵜呑みにしないほうがいいでしょう。
今回のように、若くて電気工事の経験がある方でも、大手からの内定は難しく、年収も300万円代になってしまうことが多いです。
フィールドエンジニアはビルメン業界で評価が高い
ビルメン未経験で、なかなかビルメン会社から内定が出ないという方はフィールドエンジニア職を挟むというのもおすすめです。
顧客折衝を伴うメンテナンス職ということもあり、商業施設やオフィスビルなど、顧客との関わりが多い物件を多く扱っているビルメン会社からの受けが良い傾向があります。
フィールドエンジニア職は、ビルメンよりも年収が出やすく、異業種から転職する方でもそこまで年収を下げずに転職できると思います。また、会社によっては電験3種の認定取得ができる環境もあります。
一方、出張が多いなど、大変な面もあります。面接前に一度フィールドエンジニア職の働き方については理解をしておいたほうがいいでしょう。
もっと細かい情報を知りたい方は
詳細な情報を知りたい方は、転職エージェントに聞いてみることをおすすめします。「自分の経歴であれば、どんな経験を積めば希望年収をかせげるか」など一般論ではなく、自分の理想実現のためのプランを一緒に考えてくれます。
また、そのほかにも企業からネットには上げないでくれと念押しされている情報や、採用過去在籍者の口コミなどを知ることができるからです。(私もここにかけない情報がいっぱいあります笑)
転職エージェントからみて、おすすめのビルメンエージェントをまとめた記事があるので参考にしてみてください。
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